皆様、こんにちは。
ハンチングで御座います。
久々にタイランドエリートの記事です。
少し前の日経新聞にこんな記事が。
2020年はタイ当局が感染拡大の抑制に成功し、中国人を軸に人気が高まった。だが、足元では感染力の強いインド型(デルタ型)の変異ウイルスが広まり、7月にはバンコクなどでロックダウン(都市封鎖)が発動された。バンコクではプラユット政権の責任を追及する学生らの反体制デモが相次ぎ、警察側と激しく衝突している。
このため22会計年度(21年10月~22年9月)はエリートビザの申請数が大きく落ち込むとの観測が浮上してきた。なかでもこれまでの4分の1を占める中国人は減りそうだ。
中国武漢に端を発した新型コロナは、震源地と言う事もあって当初世界で一番中国の感染者数が多かった。
加えてタイの感染者は長らく抑えられた状態が続いていた為、自国より安全なタイへの移住を求めて中国や同じく感染者が拡大していた欧米からタイランドエリート希望者が殺到した。
その結果、タイランドエリート会員国別会員数は日本や欧米を凌ぎ中国人がダントツのトップとなった。
タイランドエリート会員数と国別TOP10を調べてみた。 - FIREでタイ移住
タイランドエリートは「富裕層向けの長期滞在ビザ」と言われることが多いが、欧米移住であったり、隣国マレーシア移住のMM2H(改悪され取得条件が厳しくなった)は数千万以上の資産が必要だったりするわけだが、タイランドエリートに関しては8種類のメンバーシップがあり最安だと60万バーツ(約204万)から取得可能となっていて、決して富裕層向けではなく若いノマドワーカー等も少なからず会員となっていて、庶民でも手が届くエリートビザとなっているのが特徴だ。
マレーシアのセミリタイアビザMM2Hが改悪されたことでタイランドエリートが注目される - FIREでタイ移住
お求めやすい価格で、しかもVIP待遇で長期滞在ビザが取得出来るということで世界中から注目を集め年々会員は増加。
このグラフに加え2021年は5月時点で2700人の新たな会員を獲得した。
過去の会員数に2021年増加分を加え、さらに2021年6月以降の推測値を加えて現在の会員数を算出した結果が以下となる。
タイランドエリート会員数は約1,5万人(日本人は1500人ほど)
世界中のタイ好きから人気を集め、会員数が増加の一途を辿っていたタイランドエリート。
ここに来てその会員数増加が鈍っているようなのである。
理由は感染拡大の抑制に成功していたタイも2021年になって他国同様に感染者数が増えだしたこと。
五輪を控えた中国政府が帰国する国民に厳しい施策を実施した事で、タイと中国の行き来が難しくなったこと。
加えて中国に限った話ではないが、隔離であったりPCR検査であったり制約が厳しい中、母国とタイの行き来が難しくなったこと。
などが挙げられる。
今、タイランドエリートを取得してタイへ渡航出来る人というのは「タイ完全移住組」に限られ、私のような母国とタイを行ったり来たりする生活を想定してるタイプの移住者は取得が難しい状況である。
タイランドエリート側も毎年、翌年の目標会員数を発表していたのだが、2022年度の目標会員数は「未定」としている。
実際のところ新規のタイランドエリート会員数が頭打ちなだけではなく、すでに権利を獲得しているタイランドエリート取得者もコロナの長期化で母国へ帰国しているケースも多いようである。
だが、今後数十年の長いスパンで見た場合タイランドエリート会員数は右肩上がりで増えて行くことが想定される。
今1.5万人のタイランドエリート会員だが、ハンチング予測では2030年には10万人に到達すると考えている。
理由としては他国の長期滞在ビザと比して圧倒的に安価な価格と充実のVIP待遇&内容。
世界の富裕層が今後も増え続ける事による需要の長期的な継続。
ITの進化により場所に捕らわれない多様的な働き方の増加。
比較的安定した治安と安い物価。
1年中温暖な気候が挙げられる。
日本社会の息苦しさに苦しんでいる方は是非一度タイ旅へ行くことをお勧めしている。
残りの人生の視野が広がり。
人生の後半生の選択肢が広がるかもしれないから。
今後、需要が増える事でタイランドエリートの値上げも想定されるが、その対策についてはまた今度じっくり解説したいと考えている。