FIREでタイ移住

2021年5月長年勤めた会社を40代でアーリーリタイアして大阪移住。大阪とタイの2拠点生活目指してます。

タイのリタイアメントビザ取得への道その1

 

Passport05皆様こんにちは。

ハンチングで御座います。

タイは2022年10月1日をもってコロナの入国規制が撤廃され完全開国となった。

そして大阪とバンコクを結ぶLCCも飛び出した。

時は来た。

タイのリタイアメントビザ取得へ動く。

タイは50歳以上でタイ国内の銀行に80万バーツ(約310万円)以上預金があればリタイアメントビザを取得することが出来て長期滞在が可能となる。

タイの銀行口座は4年前に将来リタイアメントビザ取得する為に、三菱東京UFJ銀行傘下のクルンシー銀行に口座を開設してあった。

ただその口座に80万バーツもの残高はない。

つまり日本の銀行口座からタイのクルンシー銀行へ80万バーツを移動させねばならぬのである。

その移動方法だがハンドキャリーで運ぶ。

タイ移住の先輩方の情報もここ数年、目に穴が開くほど眺めてきたが例外なくハンドキャリーを選んでいる。

この方法が一番レートが有利なのだ。

先月末、郵便局に出張り『400万円を引き出したいが当日でも大丈夫か?』と伺いを立てると『当日郵便局内にあれば可能だが無い場合もあるので2日前に言って欲しい。そうすれば準備が出来る』と言われた。

しかし結句、2日前に伝えることは叶わなかった。

僕が搭乗するのはエアアジアである。

成田でエアアジアフライトキャンセル祭りのカオスを目の当たりにしてもいたので10月2日に就航するという関空-バンコク線も本当に飛ぶのか9月末の時点で確信が持てない。

飛びもしないのに大金を引き出しても冷や汗をかくのみであるし『すみませんやっぱり引き出しキャンセルお願いします』なぞと郵便局に言うのも忍びない。

そんな流れもありエアアジアが無事に就航を確認出来た、時も迫った搭乗日の前日に郵便局に出向く羽目となった。

まずは虚室からほど近い最寄りの郵便局に出張り400万円の引き出しを申し出るも『本日はご用意は出来ません』と無情にも断られる。

そこで少し足を伸ばし規模の大きな郵便局に赴き、窓口の女性に事情を話すと神妙な面持ちで『少しお待ちください』と呟くように言葉を吐き出したのち、奥の上司らしき中年男性と何やら話し込んでいる。

しばらくすると戻ってきて『ご用意出来ます』と小声で答えた。

一旦、帰宅し午後にもう一度出向くことになった。

虚室に戻り、ネット銀行からゆうちょ銀行へ必要額を送金し午後2時、約束の時間となったので、タンスの奥からヨレヨレのTシャツを引っ張り出し、シワシワの短パンに着替える。

貧乏人ユニフォームを見に纏い郵便局へ。

朱色の引き出し専用の紙に『400万円』と書き窓口へ向かう。

すると午前中に対応してくれた事情を知る中年の女性局員が対応してくれた。

『失礼ですが何にお使いでしょうか?高額ですので局の決まりで聞かなくてはならないので。。』と如何にも申し訳なさそうな表情で聞いてくる。

この質問が来ることは一応想定していた。

『自動車の購入です』

悪気はない。

ただ馬鹿正直にタイでリタイアメントビザ取得なぞと言えば、リタイアメントビザの仕組みであったりを説明する極めて面倒な作業が付き纏うし『海外移住であれば口座は解約しなければならない』とか言われると『いや移住と言うより2拠点生活です』とか不毛なやり取りが頭をよぎったので安全策を取った。

自動車の購入という理由はそう珍しいものでもないらしくすんなり話は通った。

『お待ちください』

待つこと10分。

ハンチング様こちらへ。

そう言われ招かれたのは窓口ではなく郵便局の奥にある個室で中年女性局員の後ろには強面の男性上司も同室している。

そして机の上には僕のような一般庶民が見たこともない封をした100万円の札束が4つ置かれていた。

『ご確認をお願いします』

ご確認も何もない。100万円の札束が4つあるのみ。あとはその札束にちゃんと100枚入ってるかどうかはもう信じるしかないのである。

その札束を封筒のようなものに入れて渡されたのだが、人生で初めて持った400万円はその価値に反して拍子抜けするほど軽くて『これを手にする為に長年、馬車馬のように働いてきたのか』と思うと軽い虚無感の襲われもした。

受け取った札束をリュックに詰め揉む。

リュックの奥底に400万の札束を入れてその上に上着を乗せてリュックのチャックを閉める。

これで防犯になってるとは到底思えぬが、札束の上に乗せてる上着と貧乏人ユニフォームが防犯対策となっていると信じこむしかない。

対応してくれた女性局員に最後に礼を伝え個室を去ろうとすると『あの、、この辺物騒なのでお気をつけください』なぞと親切心からなのは分かってはいるが、こちらの緊張を煽るような言葉を放ってくるのである。

心臓の鼓動が高鳴る。

僕は意を決して郵便局を後にした。

つづく。