皆様、こんばんは。
ハンチングで御座います。
今から17年前の2004年。
僕は結婚をしてマイホームを購入し借金2000万円を背負う人生を生きていた。
当時の貯金は300万しかなかった。そこに2300万するマイホームを27年ローンで買った。
周りを見回すと、会社の同僚や学生時代の友人達も、次々と結婚しては、結婚を契機にマイホームを長期ローンを組んで買って行く。
周りの大人達は、若かくて世間知らずな僕に色々アドバイスをくれた。
「ハンチングちゃん、早く良い人見つけて来てね」
「良い嫁さん、早く連れて来て母さんを喜ばせろよ」
「家を買って初めて、一人前なんだぞ」
結婚して、マイホームと言う自分の城を持って生きる。
この生き方だけが「幸せになれる唯一無二の生き方だ」と言わんばかりに。
そうして僕も気が付いたらこの生き方を選んでいた。
大人たちは「こういう生き方をすれば幸せのレールに乗れるんだよ」と口を揃えて教えてくれたけど、レールに乗った後の不幸は誰も教えてくれなかった。
みんなが良いと言う人生が、果たして僕にとっても良い人生なのだろうか?
僕に合った生き方を探し、無鉄砲に挑戦するよりも、失敗しないと他人が言う、安全そうな生き方を選ぶ。
そうしてだんだん自分の感性が退化して、いつしか自分が本当はどう生きたかったのか分からなくなってゆく。
僕がどう生きるかよりも、他人がどう生きているかが重要になり、生き方を他人に委ねてしまう。
僕が幸せに生きる為に、本当に必要だったのだろうか。
結婚もマイホームも。
それから2年後の2006年。
僕は、離婚をしてマイホームを売却した。
安全だと誘惑する他人の声に背を向け、自分の心の内側の声だけに耳を澄ませた選択だった。
失敗する可能性もあるけれど、少なくとも誰かの言いなりとなる、他人の人生は歩まずにすむのだから。
大多数がひとつの生き方にどっと群がる時、勇気を出して別の道を選べる人だけが、自分の人生を生きれるのだ。
2021年5月会社を退職しFIREタイ移住する。
周りの大人たちはきっとこの生き方に反対するだろう。
失敗するかもしれない。
それでもいい。
その時は後悔すればよいだけだ。
その後悔は、他人の言葉を信じて生きてする後悔より、ずっと幸せな後悔だろうから。