サッカー、長友が所属するインテルvsローマ戦を見る為にスタジアムに向かう。
インテルのホームスタジアムはミラノの中心部から結構外れた所にある。
アクセスは2通りある。地下鉄かトラム(路面電車)。
地下鉄=最寄りの駅からスタジアムまで徒歩20分。
トラム=スタジアムの目の前に着く。
私は当初トラムで行くつもりでいた。なにせスタジアムの目の前に着くのだから安心だと思っていた。
日本で事前に調べた交通情報によると『トラム16番乗り場からサンシーロ行きに乗れ。終点がスタジアム。』と書いてあった。
トラム16番乗り場はすぐに見つかった。そこにはこれから先止まる停留所名が書いた看板があった。
だが肝心の『サンシーロ』と言う停留所名がどこにも見当たらない。
道路挟んだ反対側にも16番乗り場があったので行ってみたがやはり『サンシーロ』と言う表示がどこを探しても無い。
あれ?おかしいなぁ。。
途端に不安になる。
私の中でこの試合はこの旅でもかなり大きなイベントである。
トラム乗り間違って試合を見逃す。
ブログネタ的には美味しいがわたくしもイタリアまで来てそれをする気はさすがに無い。
なので予定外ではあるが、若干歩くが間違いのない地下鉄で行く事を選択した。
最寄りの駅に到着。
しかしながらスタジアムがどこにあるのか全く見当がつかない。トラムで行くつもりだったから道のりとか全く調べてない。
もう手当たり次第に聞きながらスタジアムゆくしかあるまい。
最初に家族連れのお父さんに声をかけてみた。そしたら。
『スタジアムまで2キロあるぞ』と言われた。
うそー!
私がかなり驚き顔をしたらしく、家族みんなに笑われた。
とりあえず教えられた方向に歩く。まだ試合まで時間があるからなのか?
その道筋にはほとんど歩いてる人がいない。
工事現場で働いてる兄ちゃんにも声をかけた。
『この道ずっと真っすぐだ。すると左手にスタジアム見えるぞ』
すれ違うイタリア人4,5人に声をかけたがみんな同じ方向を指さしてくれるので間違いなさそうだ。
しかも道を聞くとみんな親切に教えてくれる。
ミラノは中々温かい街だ。
20分程歩くと巨大なスタジアムが見えてきた。
やったー。辿り着いた!!!!!
そしてチケットゲット。
チケットを買って歩き出すとイタリア人のスタジアムスタッフに声をかけられた。
スタッフ
Where are you from?
ハンチング
ジャパン
スタッフ
オーッ、フクシマ!!
話は逸れるが、東日本大震災があった年だったので『福島』はイタリアでも連日ニュースが流れていて知らない人は居ない状態だった。
ハンチング
俺は名古屋から来た。福島から名古屋は遠いから問題ないよ。
と言った。
話は逸れるが『名古屋』はイタリアでは全く知名度が無かった。
どこから来たの問いに「名古屋」と言っても微妙な空気になることが分かった。
よって、この日を境にわたくしは「東京から来ました」と言う事にした。
スタジアム周辺は露店やグッズショップがいっぱい並んでて活気に溢れていた。
雰囲気を眺めながらしばらく歩いてると何人ものインテルファンから声をかけてもらう。
『長友!!』
『長友!!』
中には『インテルに長友来てくれて本当にありがとう』と私にお辞儀をしてくるイタリア人までいた。
さらに驚いたのがグッズショップで長友のユニホームを買ってくインテルファンがすごく多かった事。
長友はインテルファンから愛されている事を実感してしまった。
そしてスタジアムに入場。
トイレに行くと2人組の男性からまたもや『長友!!』と声をかけられる。
そしてトイレ内で男3人とび跳ねながら『長友コール』を絶叫。
その後最前列の手すりから練習を眺めていると今度は突如、私の周りに居た20代前半と思われる5、6人のイタリア人男子グループがお祭りか?と言う位盛り上がりだした。
異様な盛り上がりだ。
彼らを見ると手すりから身を乗り出し真下を見てなにやら騒いでいる。真下は関係者席のようだ。
ん?どうした?
俺も真下に目をやる。
真下には女性が居た。
彼女はかなりの巨乳の持ち主らしく、まぁその、わかりやすく言うところの。
ボインちゃんだ(死語)
しかも胸の谷間を強調した服を着ているようで真上から見ると。
大変な事になっておりました。
彼らはどうやらそれを見て大興奮している。
中には写メってるやつもいた。
あぁ、こういうのは万国共通なんだなと感じた瞬間だった。
試合時間が近づきスタメン発表。一人づつ場内アナウンスで紹介されてゆく。
NAGATOMO!!!!!
インフルエンザにかかったと報道のあった長友はスタメンだった。
試合中長友にはよくパスが回って来た。
そして同サイドにいたインテルのエース、エトーと試合中何度も声を掛け合ってコミュニケーションを取ってるのが印象的。
試合は1-1の引き分け(初戦インテルが先勝してたのでインテルが決勝進出)
かなり満足してスタジアムを後にした。
しかしこの後、この旅最大級の大変な出来事がハンチング君を襲う。
次回、待て。
つづく。