皆様、こんにちは。
ハンチングで御座います。
遂に九州へ旅立つ日を迎えた。
早朝、心斎橋から御堂筋線で新大阪を目指す。
心斎橋から梅田方面へ向かう御堂筋線は、さぞ混んでるのだろうな。
覚悟して乗車したのだけれど、これもコロナ禍の影響なのだろうか。
拍子抜けするほど空いていて座る事も出来た。
新大阪。
一体、いつ以来だろう。
新大阪へ来るのは。
近鉄で名古屋から大阪へ来ると難波へ着く。
なので、たまさか大阪へ出張る用事があったとしても大抵は難波、心斎橋界隈で事が済むので、梅田や新大阪方面へは、とんと足を運ばなくなって久しい。
ひかり531号。
未知の土地、九州へ今日、僕を連れて行ってくれる新幹線。
キオスクで朝食用のおにぎりを買う。
さっぱりした梅干し、そして九州に思いを馳せて明太子、2ケのおにぎりを握りしめホームで待つ僕の視線の先に新幹線が見えて来た。
いよいよだな。
チケットはJTBの新幹線バリューパックで購めた。
新大阪から小倉まで7,500円のグリーン車の旅路。
車窓に流れる美しい景色を眺めながら2時間ちょっとの贅沢貧乏な鉄道の旅を楽しむ。
小倉。
初めて訪れる街である。
想像してたよりずっと洗練された都会で驚く。
駅前には高架歩道橋が広がり、その下にタクシーやバス乗り場がある。
駅前の右手奥から活気あるアーケード街が伸びていて、バンコクのBTSを思わせるモノレールが小倉駅に吸い込まれて行く。
なんだか駅前の風景がどこか仙台駅に似ている。
駅の裏側にはミクニワールドスタジアム北九州という評判高きサッカー専用スタジアムもある。
駅から徒歩で行けるスタジアムなのだけれど、道中、屋根付きの動く歩道まで整備されている。
小倉城を観覧。
天神ホルモンなる食事処で昼食を取った。
鉄板でホルモンを焼く。
バカ旨い。
つかの間の小倉観光を楽しんだわけだけれど、小倉という街の素晴らしさにちょっと心を動かされたりもした。
午後。
小倉駅から杵築へ向かう。
特急ソニックに乗る。
車内のお供に緑茶を購めた。
色々な緑茶が売られていたのだけれど、鹿児島のお茶を選んだ。
少しでも九州を感じていたかった。
僕を乗せた特急ソニックが小倉を発ち、杵築市を目指し疾走する。
新大阪から大分杵築市までの鉄道の旅。
それに備えて大阪の書店で時間つぶしの小説を一冊、購めてバックの中に忍ばせていた。
忙しかったわけではない。
時間もたっぷりあった。
でも結局、最後までその小説を読むことはなかった。
これから始まる杵築市での新生活に思いを馳せ、車窓から見える九州の美しい風景を時間が経つことも忘れ、ずっと、ずっと見つめ続けていた。