皆様、こんにちは。
ハンチングで御座います。
母へ退職することを伝える後編。
会社へ退職を伝える日、2021年4月23日を迎えてしまった。
さあ、課長へ退職の意志を伝えに行こう。
そう思って、課長のデスクに一歩踏み出した、その足を止めた。
会社へ辞めると伝えた後に、母に「実はもう会社を辞めると言った」というのはなんだか母に対して誠意に欠けるのではないだろうか。
会社へ伝える前に、母へ伝えたい。
オフィスを離れた。
僕は心の整理もつかないまま、おもむろに携帯を取り出し母へ連絡することにした。
携帯を手に取り、母の電話番号を表示する。
でも、通話ボタンを押そうと思っては思いとどまる。
これを2,3度繰り返した。
度胸が足りなくて最後の通話ボタンを中々押すことが出来ない。
情けない話だが、すごく反対されて自分の退職する意志が揺らぐのが怖かった。
もしそうなったとして電話越しにFIREタイ移住を、母が理解出来るようにうまく説明する自信もなかった。
課長に伝えるより、母に伝えるほうがこんなにも緊張するなんて思ってもみなかった。
でも、伝えないと。。。
正直に全てを伝えよう。
何度か大きく深呼吸し、意を決して電話した。
ハンチング
俺、来月で会社を辞めようと思ってる。
母
あっそうなの。いいんじゃないの。ずっと頑張って来たんだし。
意外な言葉が返ってきて正直驚いた。
退職する理由もまだ伝えてないのに、最初の第一声で肯定してくれるなんて思ってもみなかった。
その後は、仕事や人間関係が辛いこと、長時間労働で体調を崩す同僚が多い事、このまま働いていると自分もいずれ体調を崩すかもしれない事、節約と貯蓄で10年以上前から会社を辞める準備をしてきた事、今年ようやく辞める準備が完了したこと、この先働かなくても暮らして行けること、いまある大体の資産額、退職後は自分がやりたいことがあること、タイ移住すること。
この会社を辞めても、暮らしには困らないことを母が分かりやすいように話して伝えた。
タイ移住についてはさすがに驚いていて、ちょっと心配とは言われたけれど、最後は「あなたの人生なのだから好きに生きたら良い」といってくれた。
母に伝える事が、ずっと心の重荷になっていた。
FIREでタイ移住という生き方を誤解されることを恐れていた。
だからこそ、すごくホッとした。
これで心置きなく退職して前へ進んでゆける。