インデックス投資でアーリーリタイア

2021年長年勤めた会社を40代でアーリーリタイア。大阪を拠点によしもとお笑いライブ観覧と阪神タイガース応援と旅中心ライフ。インデックス投資歴18年目。

投資をしたことがない70代の母がNISAに興味を示す

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2021年にサラリーマン生活に終止符を打ってアーリーリタイアしたわけだが流行病の影響で帰省を躊躇していた。

そして今回、実に7年ぶりに田舎へ帰省した。

会社を辞める時に一応当時の資産額とその資産を運用することでもって今後の生活は仕事しなくても問題なく暮らせる。

と会社を辞める際に伝えてはあったのだが何分田舎の母親は日本の多くの高齢者同様、投資経験なぞなく僕の説明を聞いてもちんぷんかんぷんだったはずである。

 

 

 

その母親が『ねえNISAって始めたほうがいいの?!』といきなり発してきたので驚いた。

曰く、銀行の定期預金に置いておいてもちっとも金利がつかない。最近ニュースでよく耳にすることが多くなってきたNISAに興味を持ったらしい。

その問いに『もちろん始めた方がいい!!』と間髪入れずに答えてはみたものの、いざ実際にこの短期間の帰省中の間に母親のNISAを始める手助けをするのは案外難しい。

母はパソコンなどもちろん持っていない。

スマホは持ってはいるが、らくらくホンで普段どんな使い方をしているのか聞いてみると『電話と写真とラインとメール、それとたまーにインターネットで調べ物をするくらい』と言う。

これからNISAを始める人はネット銀行、ネット証券がお勧めなわけだが、どう考えてもインターネットをあまり使っていない70代の母親がネット銀行とネット証券を開設してNISAを使えるようになるとこまで辿り着けるとは思えない。

そもそも、らくらくホンでネット銀行、ネット証券は使えるのだろうか?

使えたとて僕はすぐに大阪に戻るわけなので付きっきりで手助けすることも出来ないわけであまりにも難易度が高すぎる。

そこで今すでに口座を開設済みの金融機関は何があるのか尋ねると、JAバンク、岩手銀行、ゆうちょ銀行の3つを持っているという。

NISAで成功するには低コストのインデックスファンドを長期保有することが大事で、そのNISAをコストが高めの金融機関の窓口で買うと言うのは忸怩たる思いだが背に腹はかえられぬ。

僕は早速その3つの金融機関のNISA商品群を確認した。

案の定、JAバンクは手数料の高いゴミのような投資信託しかない。

岩手銀行はファンズアイシリーズという古くからのインデックス投資家ならば聞き覚えのある野村のインデックスファンドシリーズを見つけることが出来たが信託報酬をみると年0.6%もするのである。このシリーズが発売された2010年当時は安い!と思ったが2024年の今となってはコストが高すぎる。

なるほど最近めっきり聞かなくなったそのシリーズ名だが、その後各社で勃発した顧客争奪コスト値下げ争いに参加することを野村は諦めたのか。。。と気がついた。

最後に残ったゆうちょ銀行。

そこで『つみたて全世界株式』なる商品を発見する。ベンチマークはACWI。

信託報酬は年0.198%、対面販売でこのコストは十分安い。

運用会社は三菱UFJアセットマネジメント。

これは、もしや。。。僕がNISAで購入しているeMAXIS Slim全世界株式(オールカントリー)と全く同じなんじゃないか?

早速ゆうちょ銀行のつみたて全世界の目論見書を開き、もう一つのeMAXIS Slimオルカンの目論見書も開き、その両方を見比べる。

全く一緒。運用会社が同じなので同じ目論見書を使っている。

違うのは信託報酬のみ(eMAXIS Slimオルカンは年0.05775%)。

過去のリターンも見比べたがマザーファンドが同じなのでコスト差で僅かにeMAXIS Slimオルカンに軍配が上がるがリターンはほぼ一緒なのである。単純に僅かなコスト差だけがリターンの差なのである。

ゆうちょ銀行のつみたて全世界株式なら母にお勧めできる。

というかこれ以外、窓口販売でお勧めできる商品はない。

だが僕はもう大阪に戻らないといけない。

母を一人でゆうちょ銀行へNISA口座開設には行かせられない。販売員に別のコストの高い投信を勧められる可能性が高い。

『もし本当にNISA始めたいと思ったら俺が付き添うのでその時は連絡して』と告げて大阪へ帰ることにした。

果たして母は本当にNISAを始めるのだろうか。

もし連絡が来たら母の年齢や投資未経験も含めて現金多めの保守的なポートフォリオでお手伝いするつもりだ。