皆様、こんにちは。
ハンチングで御座います。
2021年8月に家賃1万の街として一部の人に有名な大分県杵築市へ引っ越してきて早50日が過ぎようとしている。
実際に住み始めてから街を歩き回り、この街の物価が肌感覚で分かる様になってきた。
それと初めてプロパンガス代と電気代の請求が手元に届いた。
これによってより精度の高い生活費のシミュレーションが可能となった。
そこで今回は「タイバンコクvs大分県杵築市1ヶ月の生活費どっちが安い?」と題してこの2つの街を比べてみようと考えた。
まず今回の検証の前提として「生活の質を落とす無理な節約はしない」事にする。
エアコンの無い部屋、水シャワーしか出ない部屋を選べば、コストは抑えられる。
だがそういう生活は多くの人は望まないだろうし僕もその一人だ。
ストレスなく快適に生活を楽しむ前提で検証して行く。
加えて、タイバンコクと大分県杵築市を公平に比較する為、タイバンコクの住居に関しては、僕が今住んでいる家賃1.3万の大分県杵築市の部屋と同じ位のクオリティーの部屋とする。
30平米位の広さを有していて、キッチンも付いて、抵抗感なく住める清潔感のある部屋ということだ。
尚、タイは今コロナ禍で家賃が値下がりしているが、いずれコロナは終息し家賃も元の水準へ戻って行くだろう。
今の家賃でシミュレーションすると現実と乖離してしまう可能性が高いのでバンコクはコロナ前の家賃水準で比較している。
タイバンコクvs大分県杵築市1ヶ月の生活費どっちが安い?
表の一番左はバンコクの生活費をタイバーツで表したもの。
表の真ん中は、そのタイバーツを日本円換算したもの。
表の一番右は大分県杵築市で暮らす僕の生活費。
バンコクの生活費をタイバーツのみの表記だと、タイへ行ったことが無い方にとっては分かりにくいものにもなるかと思い、今回は円換算も載せている。
為替はここ5年ほどの平均値をとって1バーツ=3.4円とした。
また電気代、ガス代、は季節ごとに使用量に差が出る項目だが、1年の総額を12で割って、それぞれ1ヶ月当たりに馴らして計算している。
散髪代は2ヶ月に1回行くとして、こちらも1ヶ月当たりに馴らして計算している。
■家賃
バンコクはBTSオンヌット駅より東方面、或いはMRTラマ9世駅より北方面であれば1万バーツ(3.4万)で借りれるキッチン付きの物件が出てくるが、これ位のコンドミニアムが杵築市で僕が住んでいる部屋と同水準となる。
仮に1.3万円(3800バーツ)の予算でバンコクで部屋を探した場合、あると言えばあるが、キッチン、エアコン無しで立地も駅から遠く離れてる古アパートとなり、日本人が住むにはちょっとハードすぎる。
もちろんタイのコンドミニアムはフィットネスやプール付きだったり、都市の利便性はあるのだが、まあ家賃を比べれば杵築市の圧勝となる。
■電気
バンコクはコンドミニアムを借りる場合、直接電力会社へ払うことになるので1ユニット4バーツほどになる。
タイは意外と電気代は安くないのでエアコンの使い方次第では日本とあまり変わらない。
■ガス
タイはガス代がかかる物件はほとんどないのでゼロ。
杵築はプロパンガスで夏場は3千円も掛からぬが、冬多めに掛かると見積もって、平均値として5千円/月としている。
■水道
タイは水道料金が安い。一人暮らしだと100バーツ(340円)ほど。
杵築は水道料固定で2,500円。
■散髪代
バンコクは200バーツ(680円)で2ヶ月に一回。
杵築はサンリブに980円カットが入ってるのでそこで2ヶ月に一回。
■携帯
バンコクは200バーツ(680円)でアンリミテッドを契約。
杵築は楽天モバイルで3GB以内なら1078円。
最近はもうちょっと安いプランも見かけるが海外行く機会が多い人は1GB未満無料の楽天のほうが良いだろう。
■自宅インターネット
バンコクのコンドミニアムで契約するとだいたい800バーツ(2720円)位。
杵築のアパートはネット代、無料物件。
■交通費
バンコク1500バーツ(5100円)BTSに乗ったり、時々バンコク以外にお出かけを想定し多めに見積もってる。
杵築は自転車で暮らせるのでゼロ。
■食費
バンコクは食事は外食も含め楽しみたいので朝30バーツ(102円)、お昼100バーツ(340円)、夕飯200バーツ(680円)とちょっとゆとりを持った予算で9900バーツ(33,660円)。
杵築は産直市場で野菜や果物が安いのに加え、ダイレックスを始めスーパーが安いので自炊もする前提で2.5万。
■医療費
バンコクは後述するタイ民間保険参照。
杵築は千円。
支出が読みにくい項目ではあるが、年間1.2万見ておけば良いのではないだろうか。
■タイ民間保険、国民健康保険
タイに完全移住で住む場合、医療費が高いのでタイ民間保険に入ることになる。値段はピンキリだが、1年当たり3~5万バーツほど。今回は間を取って4万バーツの保険に加入したとし、4万バーツを12ヶ月で割って1ヶ月当たり3,333バーツ(11,332円)。
クレジットカードには90日の保険が付いているが、それを有効にし続けるには、都度日本へ帰国したり、ほかにも手はあるのだけどちょっと面倒なタスクが必要となり、うっかりしていると保険が切れてしまうことになる。
まあ無難に民間保険に加入しといたほうが良いだろう。
杵築は国民健康保険で2千円。
退職した年と翌年は高くなるがこればっかりは仕方ない。3年目辺りから2千円程度に落ちついてくる。
感想
タイバンコク1ヶ月の生活費93,272円
大分県杵築市1ヶ月の生活費56,568円
散財するでもなく、爪に火を点すような節約をするでもなく、熱い日や寒い日は我慢せずエアコンを使い、ホットシャワーを浴び、好きな物を食べる。
そうやって普通の生活をするとタイバンコク、大分県杵築市ではこれくらいで住める。
読者の皆様におかれましては「やっぱ車は欲しい」とか「食費はもっと削れる」とか感じることはあるだろうが、この数字をベースに各項目を増減させることで、オリジナルのタイバンコクvs大分県杵築市ライフを比較して欲しい。
感想としては、やっぱり、杵築市のほうが安いよなあとなる。
食費はバンコクでも自炊を導入すればもうちょっと下がるだろうけど、外食が日本と違いすごく安いので、あまり切り詰めずに食を楽しんだほうが生活の満足度が上がる。
交通費もバンコクはかかるが裏を返せば、色々と歩き回って楽しめるほど都市が充実しているからでもある。
大きな違いは家賃と保険で、こればっかりは大きな差として残る事となった。
バンコクも外れのベーリン辺りまで行けば家賃も杵築に近づくが、さすがに杵築価格までは到達できない。
大分県杵築市はアジア全体で見ても、1,2を争うローコスト都市なのだ。
それでも僕がタイ移住を、デュアルライフを目指すのは、それだけタイという国は魅力に満ちているからでもある。
次回予告。
タイバンコクと大分県杵築市のデュアルライフを詳細にシミュレーションしてゆくシリーズが始まる。
一体、いくらでタイと日本の2拠点生活、デュアルライフが可能なのか。
その可能性に迫って行く。