ハンチングの日乗

2021年長年勤めた会社を40代でアーリーリタイアしてタイと大阪2拠点生活。趣味である旅とお笑いライブを楽しみながら生きる。

タイと日本の2拠点生活終了

先月末にバンコクのアパートを解約し大阪へ戻ってきた。

これにてバンコクと大阪の2拠点生活は終わりとする。

 

言うは易く行なうは難し。

実際に己でやってみると中々に難しいライフスタイルであることを痛感した。

 

航空券の高騰。

当初タイと日本の航空券予算は片道1.5万円と見積もっていた。そもそも2拠点生活という案はコロナ以前に考えていたもので当時片道1.5万円という見積もりは適正価格でありLCCであれば常にこの範囲内で買えていた。だがコロナがあってから倍の片道3万円ほどに上昇。

ただ2023年の春頃からコロナ禍で高騰していた航空券が落ち着き出し片道2万円程で常時買える状況に戻ってきてもいたので『これなら行ける』と判断して2拠点生活を実行したわけだが、秋になってその気配が一変してまたぞろ航空券が片道3万程に高騰してきた。

この状況に何か対処する策はないかと考えた。その結果セール時に一気に半年先まで航空券を買っておくという手も試した。

2023年初頭に新規就航した関空ーチェンマイ線が片道1.5万円ほどでセールしていた。関空バンコク直行便は当時はものすごく高くて(片道4万程)とても手が出なかった。なのでチェンマイ経由になるのは辛いがこのルートでバンコクを目指すべく半年先まで6往復分の航空券を購入した。

しかし実際やってみると半年先までの予定というのは当たり前に狂う。半年前に決めた日時に予定通りに往復するというのは思った以上に無理。結句購入したチケットほぼ全て約16万円を捨てることとなった。セールを利用しかなり先まで航空券を買っておくのもそれなりにリスクが伴うのである。

なので無闇にセールに飛び付かず確実に行ける見通しが立ってから航空券を探すわけだがそうなると高い航空券を買うしかない。

 

タイは家賃が安いと言うけれど。

バンコクでは6500バーツ(2.6万)のアパートを借りた。駅まで徒歩3分。築浅でかなり綺麗な部屋だったがその安さではメンテナンス費を賄えないのか共有洗濯機を使って洗濯すると黒垢がびっしり洗濯物に引っ付いてきてかなり参った。また壁のどこかに穴でも空いているのかと思えるほど隣の話し声が鮮明に聞こえてきたり、食べ物をこぼしたわけでもないのにトイレに小アリが大量出没したり、まあ外観では分かり得ないそれなりの理由があったのは住んでみて感じた。

記事にはしてないのだが実はこのアパートに2ヶ月住んだのち、新しく別の新居に引っ越している。家賃は2万バーツ(8万)さすがに快適になり前宿で感じていたストレスはほぼなくなった。タイは家賃が安いと言うのは間違いない事実ではある。だけど日本と同等レベルの質感を部屋に求めると家賃が安いタイとはいえ1.5〜2万バーツ(6〜8万)ほどはかかると感じた。

 

2拠点生活のコストの7割は航空券と家賃。

計算すると分かるのだが2拠点生活コストの7割は航空券と家賃が占める。コロナ禍以前に考えた計画よりこの2つの支出が2倍程度に増加した。

 

航空券と家賃が2倍に増えたしわ寄せ。

当初想定していた計画より生活コストが日本円で7万円/月ほど増えたそのしわ寄せは重く、事前の計画では『バンコクを拠点に国内、近隣諸国を旅行しよう』なぞと企んでいたわけだが、日本で家賃を払い、バンコクで家賃を払い、その上旅行でホテル代を払うという言わば3重生活めいた支出をすることに躊躇いを覚え結句バンコクに引き篭もりっぱなしという体になった。

 

突発的に歯医者や病院の通院が入る。

若いならあまり問題には上がらないかもしれないが、おじさんになるとこういう事も珍しくない。実は先月の訪タイ時も歯の染みがずっと続いていて『思い切ってタイの歯科に行こうか』と迷ったりもしたが帰国後大阪でいつもお世話になってる歯科で治療することを選び目下治療中である。また歯とは別に体のとある箇所にに粉瘤が出来てしまったので形成外科で来週オペしてもらうことになった。どちらも軽い症状ではあるがどうしても数週間は通院を伴うのでその間タイへ行くことは難しい。

 

思い描いていた2拠点生活ではなかった。

楽しいより息苦しいが勝つ。一言で2拠点生活の感想を言えばこうなる。当初の想定を超える航空券と家賃を払いつづけ、突発的な出来事で購入していた航空券が紙屑になるリスクを抱え、ようやく辿り着いたバンコクで支出を抑えて暮らす。なんか違うよなこれ。

 

今後の人生計画ついてはまた新たに思い浮かんだアイディアがあるのでまた気が向いたら記事にするかもしれない。

直感的に『この生き方は違うな』と感じたら迷わずどんどん軌道修正してゆく。

人生は短い。

残された人生を楽しんで行きたい。