皆様、こんにちは。
ハンチングで御座います。
「日本とタイ2拠点生活シミュレーション」
一体いくらの予算で日本とタイの2拠点生活が可能なのか?
限られた予算で果たして本当に可能なのか?
その可能性を探ってゆく。
まず今回の検証の前提として「生活の質を落とす無理な節約はしない」事にする。
そういう生活は多くの人は望まないだろうし僕もその一人だ。
過度な節約をすることなくストレスなく快適に生活を楽しむ前提で日本とタイの2拠点生活を検証して行く。
また、今回のシミュレーションは「コロナが終息した」ことを前提にしている。
今タイはコロナ禍で家賃は下落している。
そして日本とタイを結ぶ飛行機もあまり飛んでいない上に航空券代も高い。
この数字を元にしたシミュレーションは現実と乖離することになる。
なので家賃はコロナ禍前の通常価格、飛行機はLCC価格といった感じで、コロナ前の価格をベースに計算してゆく。
僕を含め、これからタイ移住を目指す方、海外多拠点生活に興味がある方、大分県杵築移住を目指す方にとって参考になるシミュレーションにしたいと考えている。
では、本題へ。
今回は日本とタイ2拠点生活シミュレーション第1弾 として、タイ3週間、大分県杵築市1週間で毎月日本へ帰国する2拠点生活を検証してゆく。
日本、タイ、2拠点生活検証方法の説明
タイバンコクvs大分県杵築市1ヶ月の生活費どっちが安い? - FIREでタイ移住
2日前に書いた記事。
タイバンコク、大分県杵築市、2つの街の1ヶ月の生活費が載ってある。
この記事からデータを抜粋したのが下の表になる。
今回から始まる全5作のシミュレーションのベースとなる値になる。
上記は1ヶ月の間、移動することなく丸々一つの街に住んだ場合の生活費になるわけだが、2拠点生活のシミュレーションはこの2つのデータを混ぜ合わせることで算出してゆく。
今回はタイに3週間、大分県杵築市に1週間づつ住むというシミュレーション。
どのように2拠点生活を算出するのか食費を例に挙げて説明する。
バンコクには1ヶ月の3/4住むので。
上記の表、バンコクの一ヶ月の食費33,660円の、3/4つまり、75%を計上する。
33,660円×0.75=25,245円
大分県杵築市には1/4住むので。
同じく、大分県杵築市の一ヶ月の食費25,000円の、1/4つまり、25%を計上する。
25,000円×0.25=6,250円
この2つを足し合わせることでタイに3週間、大分県杵築市に1週間の2拠点生活の1ヶ月にかかる食費を算出している。
25,245円(バンコク3週間分)+6,250円(杵築市1週間分)=合計31,495円
また、変動しないコスト、代表的なのは家賃になるが、そちらは日本に居ようが、タイに居ようが当然両方の家賃がかかるので100%計上している。
ちょっと、厄介なのが「基本料金がある変動費」である。
代表的なのがプロパンガスになる。
こちらは基本料金部分は100%計上し、使用量の部分に在宅率を掛けて算出している。
こんな感じで可能な限り、精度を高めてシミュレーションを行っている。
この説明を頭で整理した上で、今後のシミュレーションを見て貰えればより理解が深まるだろう。
前置きが長くなったが、実際の結果を見て行く。
タイ3週間、大分県杵築市1週間の2拠点生活シミュレーション
表の一番左はバンコクの生活費をタイバーツで表したもの。
左から2番目は、そのタイバーツを日本円換算したもの。
左から3番目は大分県杵築市の生活費。
そして一番右がタイ3週間、大分県杵築市1週間の2拠点生活の合計額となる。
バンコクの生活費をタイバーツのみの表記だと、タイへ行ったことが無い方にとっては分かりにくいものにもなるかと思い、今回は円換算も載せている。
タイバーツに馴染みがない方は、表の一番左のタイバーツは無視して日本円で見比べて貰えればと思う。
為替はここ5年ほどの平均値をとって1バーツ=3.4円とした。
また電気代、ガス代、は季節ごとに使用量に差が出る項目だが、1年の総額を12で割って、それぞれ1ヶ月当たりに馴らして計算している。
散髪代は2ヶ月に1回行くとして、こちらも1ヶ月当たりに馴らして計算している。
■家賃
バンコクはBTSオンヌット駅より東方面、或いはMRTタイカルチャーセンター駅より北方面であれば、部屋の広さは30平米、築浅、駅徒歩圏内、ジム、プール付きで1万バーツ(3.4万)で借りれるコンドミニアムが出てくる。
物件にもよるが1階にセブンイレブンやマックスバリューが入居してる物件もある。
タイは家賃が安いだけではなくてコンドミニアムに付随している共有ファシリティが素晴らしい。
ほとんどの日本人にとって、日本で住んでいるアパートより快適に暮らせるだろう。
大分県杵築市は僕が実際に住んでいるアパート。
広さは30平米近くあり、2021年製の最新エアコン、バストイレ別(ウォシュレット付き)、キッチンは2口コンロが置けてまな板を置く作業スペースもある。
築年数は20年ほどだが、建物の状態は良くて室内はかなり綺麗だ。
■電気
バンコクはコンドミニアムを借りる場合、直接電力会社へ払うことになるので1ユニット4バーツほどになる。
タイは意外と電気代は安くないのでエアコンの使い方次第では日本とあまり変わらない。
杵築市は楽天でんきを契約。
楽天でんきは基本料金が0円なので1ヶ月の内1/4しか住まない場合、効果を発揮する。
■ガス
タイはガス代がかかる物件はほとんどないのでゼロ。
杵築はプロパンガスで基本料金2千円はそのまま計上し、使用量の部分は1週間滞在なので1/4分(750円)だけ足し合わせて2,750円としている。
■水道
タイは水道料金が安い。
杵築は水道料固定で2,500円。
■散髪代
バンコクは200バーツ(680円)で2ヶ月に一回。
散髪代は杵築市より、バンコクのほうが安いのでバンコクでカットする。
■携帯
バンコクは200バーツ(680円)でアンリミテッドを契約。
杵築市は楽天モバイルで1GB以内なら無料。
杵築市は1週間だけの滞在なので、自宅のネットを利用することで1GB以内で収まるだろう。
■自宅インターネット
バンコクのコンドミニアムで契約するとだいたい800バーツ(2720円)位。
杵築のアパートはネット無料物件。
■交通費
バンコクはBTSに乗ったり、時々バンコク以外にお出かけを想定し多めに見積もってる。
杵築は自転車(電動自転車ならさらに良い)で暮らせるのでゼロ。
■食費
バンコクは食事は外食も含め楽しみたいので朝30バーツ(102円)、お昼100バーツ(340円)、夕飯200バーツ(680円)とちょっとゆとりを持った予算。
杵築は産直市場で野菜や果物が安いのに加え、ダイレックスを始めスーパーが安いので1週間ならこの位で収まる。
■渡航費
毎月、日本へ帰国する。
表の計算上、渡航費に関しては纏めて杵築市側に計上している。
バンコク~福岡航空券(往復)⇒2万5千円
福岡空港~博多駅(地下鉄片道)⇒260円×2=520円
博多駅~杵築駅(特急ソニック片道)⇒2550円×2=5,100円
杵築駅~杵築市内(路線バス)⇒210円×2=420円
合計=31,040円
バンコク~福岡はコロナ前LCCのエアアジアとタイライオンエアが飛んでいた。
当時から時折価格を確認していたのだが、往復2.5万前後が多かった。
福岡空港~博多駅は地下鉄で2駅260円となる。
博多駅~杵築駅は特急ソニックの指定席に乗る。
窓口で切符を買うと片道5,150円するのだが、実は裏技があってJR九州のネットから購めると特急ソニック指定席が半額(2,550円)で乗れるので、これは使わない手はない。
杵築駅~杵築市内は路線バスで210円。
停留所からは徒歩で自宅へ。
バンコクの自宅~バンコクの空港間は、タイランドエリートの空港送迎サービス利用で無料。
スワンナプーム空港はもちろんのこと、実はドンムアン空港へも空港送迎サービスは利用出来る。
■医療費
タイ滞在中はクレジットカード付帯の保険(日本出国後90日まで有効)で対応するので無料。
杵築は千円。
支出が読みにくい項目ではあるが、年間1.2万見ておけば良いのではないだろうか。
■国民健康保険
杵築は国民健康保険で2千円。
退職した年と翌年は高くなるがこればっかりは仕方ない。
3年目辺りから2千円程度に落ちついてくる。
因みに、タイ滞在中クレジットカード付帯の保険だけでは不安ということならば、タイ民間保険に入ることも出来る。
値段はピンキリだが、1年当たり3~5万バーツほど。
加入年齢が高いほど高額になる傾向有り。
今回はクレジットカード付帯の保険で対応する形でシミュレーションしている。
感想
タイ3週間、大分県杵築市1週間、毎月日本へ帰国するというちょっと贅沢な2拠点生活。
その1ヶ月の生活費は131,430円
1年の生活費は1,57,7160円
読者の皆様におかれましては「もっと良い部屋に住みたい」とか「食費はもっと削れる」とか「杵築市なぞ住みたくない」とか感じることはあるだろうが、この数字をベースに各項目を増減させることで、オリジナルのデュアルライフを試算して欲しい。
散財するでもなく、爪に火を点すような節約をするでもなく、熱い日や寒い日は我慢せずエアコンを使い、ホットシャワーを浴び、好きな物を食べる。
そうやって普通の生活を楽しみながらタイバンコク3週間&大分県杵築市1週間の2拠点生活はこれくらいで楽しめる。
僕に関して言わせて貰うと131,430円に多少お小遣いを足して1ヶ月16万。年間192万でタイバンコク3週間&大分県杵築市1週間の2拠点生活は可能と言う結論に達した。
大都会のバンコクと自然に満ちた穏やかな杵築市。
この2つの街を掛け合わせたデュアルライフは僕の好奇心を刺激する。
アジアの熱気溢れるバンコクで刺激的な日々を暮らし、時折杵築へ帰り心穏やかな時間を楽しむ。
こんな楽しい生活が年間200万足らずで実現可能な時代が到来した。
次回以降のラインナップ。
■日本とタイ2拠点生活シミュレーション第2弾
タイ1ヶ月、大分県杵築市1ヶ月の2拠点生活
■日本とタイ2拠点生活シミュレーション第3弾
タイ2ヶ月、大分県杵築市1ヶ月の2拠点生活
■日本とタイ2拠点生活シミュレーション第4弾
タイ3ヶ月、大分県杵築市1ヶ月の2拠点生活
■日本とタイ2拠点生活シミュレーション第5弾
タイ6ヶ月、大分県杵築市6ヶ月の2拠点生活
タイと日本を毎月で行ったり来たりする2拠点生活から始まり、半年づつタイと日本をゆったり楽しむ2拠点生活まで。
どのくらいの頻度で行き来するのが、心地よいかは、実際にやってみて体感しないと分からない。
だが、きっとこの中に、自分が一番しっくり来るデュアルライフがあるはずだ。