皆様、こんにちは。
ハンチングで御座います。
2021年5月に会社を退職、FIREし無職になり初めての部屋探しをしてきた。
大阪から始まりUR賃貸そして大分県杵築市へ繋がる無職部屋探しの旅路。
「無職だと部屋を借りる事が出来ない」
この日本において都市伝説の様に語り継がれているこの言葉は本当なのか。
読者様の中には、未来の自分に身を重ねてこのシリーズと読んで頂いた方も居ただろう。
今回、身をもって体験してきたことを最後に纏めたいと思う。
結論から先に言うと。
無職でも部屋を借りる事は出来る。
尤も、今回のシリーズを読んでくれたら理解してくれてるとは思うが、無職と言う時点で門前払いをする大家は確実に居る。
だけど、無職でも借してくれる大家も確実に居るのだ。
この日本の賃貸市場は、無職に借してくれる物件と無職に借してくれない物件が入り混じって形勢されている。
なので、自分の選んだ第一希望物件が、たまさか無職に借してくれないということはありえる。
だからと言って、全く部屋にありつけぬと言うことはなく、部屋を借りることを断念し無念の帰路に着いた大阪でも、借りれる部屋と言うのは、確と存在していた。自分がその部屋を選ばなかっただけである。
また、第一希望を断られ落ち込んでいた僕に、その大阪の不動産屋のスタッフが言うには「レオパレスと大東建託の物件なら無職でも問題なく借りれる」とのことだった。
レオパレスと言えば全国どこにでもあるものなのでやはり借りれるということになる。
無職に部屋を貸すことは出来ませんと言われた - FIREでタイ移住
UR賃貸に至っては無職でも100%借りれる。
条件は一つだけで「賃料100倍の預金残高」である。
賃料4万の物件だとすれば400万と言うことだ。
尤も、僕の様にFIRE達成後、海外長期滞在を考えてる人は避けたほうが良いだろう。
あの恐ろしい張り紙を張られる可能性があるからだ。
URは長期で部屋を空けておくと強制退去させられるのか? - FIREでタイ移住
セミリタイアラーの聖地、大分県杵築市へ行ってしまうのも選択肢の一つになり得る。
実際、今回の部屋探しで不動産屋の店長さんとも雑談して分かったことだが、他県から完全無職の状態で杵築市へやってくる人というのも居るらしいのだ。
と言うのも僕が「職業:投資家」として本当に審査が通るのか心配だと呟いた時に、こんな答が返って来たのだ。
「無職で杵築市に部屋探しに来る方もいらっしゃるのですが、その方も審査通ってるので大丈夫だと思いますよ」
思うに、自らの意志で杵築市へ移住してくる人というのは「賃料1万」のアパート代に惹かれて移住してくるわけで、もうその時点で自分の中で家賃を払い続けれる確証を持って来る人が殆どだろうから、大家が恐れる途中で家賃未払いという事象が、都会に住んだ場合と比べ起きにくいのではないだろうか。
結果、審査も緩くなり無職でも部屋を借りやすい好循環が生まれている気がした。
事実「職業:投資家」と名乗る得体の知れぬ人間にも、気持ちよく部屋を借してくれた。
去年の年収を示す書類も、運用益を証明する書類の提示も求められず、連帯保証人も要らぬと言う。
要求されたのは万が一の場合の緊急連絡先。
これのみである。
杵築市は「賃料1万」ばかりクローズアップされるが実際に来てみて感じたのは、投資家や無職等、他地域では煙たがられるカテゴリーの人でも審査が通りやすく優しい街。
そんな印象だった。
無職は部屋を借りれるのか?FIRE大分県杵築移住を目指す旅路その1~タイと日本のデュアルライフ~ - FIREでタイ移住
無職は部屋を借りれるのか?FIRE大分県杵築移住を目指す旅路その2~タイと日本のデュアルライフ~ - FIREでタイ移住
無職は部屋を借りれるのか?FIRE大分県杵築移住を目指す旅路その3~タイと日本のデュアルライフ~ - FIREでタイ移住
無職は部屋を借りれるのか?FIRE大分県杵築移住を目指す旅路最終章~タイと日本のデュアルライフ~ - FIREでタイ移住
最後に纏めになるが、今後FIREを達成し無職になって部屋探しをする人へ伝えたい事。
まず、全く部屋を借りれぬ事にはならないので心配しなくて大丈夫だということ。
それと「無職」と名乗るのは印象として損で借りれたはずの物件が借りれぬ憂き目にもあいやすくなるので「個人投資家」で押し通してしまうのもありだと思う。嘘ではないのだから。
個人投資家と名乗って借りれぬ物件は、無職と名乗ったとしても借りれないだろう。
その反面、個人投資家と名乗って借りる事が出来て、無職と名乗ったら借りれぬことはあるだろうから。
またFIRE達成し会社を辞める決心を固めたら、退職日の1ヶ月前辺りに、新居を契約してしまうのも手だ。
今のご時世、テレワークやデュアルライフ等、働き方や生き方に多様性がある時代でもあるので、どんな理由付けでも構わぬので在職中に新居を契約してしまう。
不動産屋や大家や審査会社が見るのは「この人は定期的な収入が有るか否か」だ。
今住んでいる場所から、新居が距離的に異様に離れていて、不自然と思われるのではないかと恐れる事で自分が本当に住みたい街に住むことを諦めてしまうというのは凄く勿体ないと思う。
仮にそう思われて不動産側から門前払いと食ったとしたら、また、別の不動産を当たれば良いし、別の地域を探してもよい。
今、北海道で仕事していたとして、その方が沖縄移住してFIRE生活をしたいとする。
「うちの会社はテレワークでして.....」という理由で押し通して良いのだ。
このチャレンジをしたところで、仮に失敗した所でこちらに損はないのだから。
辛い労働に耐えてせっかく手にしたFIREなのだ。
北海道でも沖縄でも自分が心から本当に住みたい街に移住して第2の人生を楽しんで欲しい。
それでも借りれぬ、どうしたって借りれぬ。
その時はセミリタイアラーの聖地へ。
きっと、あなたを優しく受け入れてくれるだろうから。