FIREでタイ移住

2021年5月に長年勤めた会社を退職しました。タイへ移住します。インデックス投資毎月積立で平凡な年収でもタイ移住を実現したい。

ぼっち旅inイタリア2011 その16

イタリア旅行6日目。

フィレンツェの街はずれを散策していると地元の方が集う市場を発見した。

そこには観光客はほとんどいなかった。

観光名所巡りも良いけど私はこういう日常のイタリアを見てみたかった。

その市場には宮崎駿のアニメに出てきそうなパンやチーズ、手作りの石鹸やはちみつ、木製のスプーンや皿などが売っていた。


市場の目の前にパニーニ屋があった。

ちょっと気になったしお腹も空いていたので入店してみた。

そのお店は注文を受けてから作ってくれるので出来たてが食べれるようだ。

メニューをみて迷ったが、ハムとチーズと野菜のフォッカッチャ(3ユーロ)に決めた。


ローマでのジェラードの一件があって以来、前にも増して慎重に値段を確認するようになっていた。

今回も慎重に確認する。


ハンチング
3ユーロ?(指を3本立てて)

店員
そうだ。


しばらく待って出来あがったので私は5ユーロ札を出した。

すると若い男性店員はなんと驚く事に『9ユーロ』と言った。


『え?!』

『いやいや3ユーロでしょ?』と聞きなおす。


なんと店員は3ユーロのフォッカッチャを3つ作っていた。

しかももう商品は3つ出来あがってしまっている。。。


値段確認に慎重になりすぎた余り、私が指を3本立てながら確認したのが原因だ。

意志の疎通がうまく行かなかったとは言え、責任は私にある。

私はそう感じていた。

『9ユーロ払うしかないな。。』

そう思って財布に手をやる私に彼は言った。

 

 

店員
3ユーロOK。


もう商品は3つ作ってしまってるにも関わらず。

私の注文の仕方が悪かったにも関わらず。

彼は3ユーロで良いと言ってくれた。


店の中で食べたフォッカッチャは最高に旨かった。

食べ終わって店を出る時に私は彼に声をかけた。


ハンチング
俺が悪かったのにありがとう。

店員
3つ注文したのかと思ったんだよね。


私は彼に感謝の意味を込めてチップを1ユーロ渡した。

彼は少し驚いてチップの受け取りを拒んでいた。

でも『ありがとう、君はナイスガイだ』と言って渡すとようやく笑顔で受け取ってくれた。


こうして私はフィレンツェと言う街を後にする。

赤レンガが広がる綺麗な街並み。

そして暖かい人々。

とても素敵な街だった。


後ろ髪を引かれる様な思いで私はフィレンツェの駅に向かった。

つづく。