インデックス投資でアーリーリタイア

2021年長年勤めた会社を40代でアーリーリタイア。大阪を拠点によしもとお笑いライブ観覧と阪神タイガース応援と旅中心ライフ。インデックス投資歴18年目。

ぼっち旅inイタリア2011 その4

 

Leonardo express arriving in Fiumicino airport

なんとかローマフェウミチーノ空港の駅までたどり着いた。

この駅からローマで一番デカイ駅である『ローマテルミニ駅』へ向うのだ。

レオナルドエクスプレスと言う空港とローマテルミニ駅を直通で結ぶ列車が出ている。

日本で例えるなら成田エクスプレスと言ったところか。


実はわたくしこの空港からローマテルミニ駅への移動手段、つまり切符の買い方を日本で入念にに調べて来ていたのだった。

切符は混雑している窓口よりもタバッキ(日本で言うキオスク)で買った方が並ばずにスムーズに買える。

これを知っていた。

しかも切符買う時のセリフもすでに用意していたのだ。

『ローマテルミニペルファヴォーレ!!』(ローマテルミニ下さい)

完璧だ。

なんて隙の無い男なんだ。

迷わずタバッキを目指す。

窓口には列が出来ていたがタバッキは誰もいなかった。

完全にシュミレーション通りである。

タバッキに入店し日本から温めていた決め台詞を言う。

 


たくま
ローマテルミニペルファヴォーレ

店員
ノー

 

 

は?

いやいやいや、そんななずはない。

あれ?

言葉が通じてないのかな?

そう思いもう一度言ってみるも店員の答えはノーだ。

店員はおもむろに窓口へ行けと指差している。

せっかく日本で調べてきたのに出鼻を挫かれてしまった。仕方が無いので窓口の列に並ぶ。

しばらくすると私の番が来た。


たくま
ローマテルミニペルファ。。。

窓口
ノー!!!!!

 

 

えぇっ?!


窓口は3か所あって私は真ん中の窓口に行った。

よく見ると真ん中の窓口には張り紙が掲示してあった。その張り紙には。

『ノー!!テルミニ』と書いてある。

困惑してる私に係の人が右隣の窓口に行けと指差している様に見えた。

隣の窓口に行った。


たくま
ローマテル。。。

窓口
ノー!!!!!!!!!!

 

 

売ってくれない。。。

言葉は確実に伝わってるはずだ。しかしなぜか売ってくれない。

窓口でテルミニ駅行きの切符売らないなんて。。。

日本で例えるなら成田空港で東京駅行きの切符売らないのと同じではないか。

納得出来ない気持ちを鎮めながら、改めて冷静に駅の周辺を見渡すと。

『ローマテルミニチケット』と言う所があった。

ここだ。

そこに向かうとイタリア人女性の先客が居た。後ろに並んで待つ私。

5分経過。

 

10分経過。。

 

20分経過。。。

 

30分経過。。。。


一体いつまで話してるんだこの女は。

ってか絶対に世間話ししてるだろ。

イタリア人女性も、係の男も私の存在にだいぶ前から気づいてるのに。

後ろで不安げな表情で待ってる東洋人が気にならないのか。


30分過ぎた所でさすがに待ちきれなくなりイタリア人女性越しに係の男に声を掛けた。

たくま
ローマテルミニペルファ。。。

係の男
クローズ!


そう言って私には一瞥もくれずに勢いよくシャッターを閉められた。

 

 

 

信じられない。

どうやらイタリア人女性の世間話が長引いて営業時間終了したらしい。。。

ずっと待ってたのに。

私に切符売るのなんて10秒あれば終わるだろうに。

なんて理不尽なんだ。


唖然としてしまった。

だがそうも言っていられない。

また改めて周囲を見渡すと小さな旅行会社のデスクがある。

デスクには『テルミニステーションチケット』と掲示してある。

もうここしかない。

列に並んだ。

私まであと1人となった所で係の人が出て来た。そして彼は私に向かって言った。


係の人
クローズ。

 

 

信じられない。


たくま
チケットはどこで買えるの?


係が指差したのは私がさっき断られた窓口だった。

改めて窓口の列に並び直す。3か所ある窓口の内、2か所断られている。もはや最後の一つに掛けるしかない。

15分程並んで私の番が来た。


たくま
ローマテ。。

窓口
ノー!!!!!

 

 

信じられない。。。

全滅だ。。。

この時点ですでに空港に着いてから2時間が経過していた。

 

もうタクシーで行こうか?

でもすごく高いし、思いっきりボラれる気がする。

そう思って駅を立ち去ろうとした時に目の前にあるものが飛び込んできた。

自動券売機だった。

いや、正直に言うとその存在には前から気付いていた。

ただ先程から外人がその自動券売機にチャレンジしては首を振って立ち去って行くのをずっと見ていた。

当たり前だが日本語には対応していない。

でもとりあえずやってみよう。


5カ国語に対応している様だ。とりあえずイギリスの国旗を押して英語表記にしてみた。


BUY YOUR TICKETを押して見た。


出発駅と到着駅を選択するらしき画面が出て来た。


列車を選ぶのか?

 

こんな感じで若干分からないとこもあったが野生の勘でボタンを押し続けた。

すると『クレジットカードを入れろ』的な画面になったのでカード挿入。

暗証番号入力してOKを押した。

 

 

もしや行けるか?!

5秒。

10秒。。

20秒。。。待ったが。

ダメだ、何の反応も無い。

あぁぁぁ、、俺はイタリアで切符1枚すら買えないんだ。

タクシーでボラれてローマに行こう。

ドン凹み状態で諦めてクレジットカードを引きぬいた。

その瞬間。

ピピピッと機械音がして。

 

 チケット発券。

 

おぉぉ。

やりました。

体全身にみなぎるこの達成感は何だ。

切符買っただけなのに。

しかし切符買うのに3時間近くかかるとは。

外はとっぷり日が暮れて暗闇に包まれていた。

つづく。