2011年5月10日(火)
飛行機は午前9時20分、定刻通り名古屋からまずは中国北京へ飛び立った。
今回のわたくしが選んだ航空会社はエアチャイナだ。理由はまず安さ。名古屋ーローマ往復航空券が7万円だった。そして名古屋からちょうど良い乗り継ぎで早めにローマに到着出来ると言う事で選んだのだ。
事前の情報ではエアチャイナ、名古屋→北京便は日本人CAが同乗してると聞いていて余裕をぶっこいていたのだが、乗り込んだ後で気づいた。
どうやらCAは全員中国人のご様子。
心の準備も間に合わない中どうやら、ハンチング君の海外一人旅はスタートした模様。
それにしても中国人のCAの皆様、驚くほど愛想が無い。
歩いてる途中わたくしにCAの方から『ゴンッ』とぶつかったのだけど無言で立ち去られた。
ドリンクサービスでコーラを頼んだが、コップへの注ぎ方が雑すぎて隣の俺にかかるんじゃないかとヒヤヒヤした。
そして無表情のまま渡されたそのコーラがまさかの常温。
あまりに日本の航空会社との接客の違いに戸惑う。
11時55分予定通り北京国際空港に到着。何気に初中国である。
北京国際空港は広くて綺麗だった。あまりに広いので空港の中ををタクシー代わりのカートが走ってる。
出発ゲートが遠い人はこれに乗ってゲートまで乗せてもらってるようだ。
ただ初中国と言う感傷に浸ってる暇はわたくしには無かった。1時間45分後にはもうローマ行きの飛行機が飛び立つので早めにトランジット済ませてしまわねばならない。
若干不安を感じていたトランジットも思いの外スムーズに進み40分くらいでローマ行きのゲートに到着出来た。
まずは順調な旅の始まりである。
13時40分定刻通りローマへ飛び立つ。
機内は満席だった。そして日本人は私しか乗ってない。
ほとんどが中国人だ。その他、イタリア人、東南アジア系の方が少し乗っている。
外人の皆様は自由奔放だ。飛行機が動き出してるのに機内を歩きまわっている。
わたくしの隣の席の東南アジア系の女性もリクライニングシートをがっつり倒して完全リラックスモードだ。
飛行機が飛び立つ時は普通シートは直角に起こしておかないといけない。ANAやJALなら完全にCAのお姉さんに怒られてる所だ。
うーん、皆さん全くもってマナーがなってないな。
ここはハンチング君が日本代表として(日本人私だけなので自動的に日本代表)世界各国の皆さんにマナーの見本をみせねばなるまい。
皆さんが完全にシート倒してリラックスしてる中、シートベルトをしっかり締め一人だけシートは直角のままだ。
真面目だ。
飛行機が飛び立ってしばらくすると上昇から水平飛行に移った。
『よし、そろそろいいだろう。遅ればせながらわたくしもリラックスモードに移らせてもらうよ』
そう心の中で呟き、リクライニングシートを倒そうと力をいれる。
が、倒れない!!
もう一度渾身の力を入れて倒そうとする。
が、ビクともしない!!
どうやらわたくしのシートだけリクライニングが壊れてる。
機内は満席。
この瞬間ハンチング氏、ローマまで壊れたシートで過ごす事が確定した。
ローマまで11時間を90℃シート。
もう泣きそう。。。
つづく。